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2024/02/06

Microsoft 365 Business Premium で働き方に合わせた DX を実現。ネスタリゾート神戸のクラウド変革

ネスタリゾート神戸を運営する株式会社ネスタリゾート神戸では、経営組織の変更を機に、それまでオンプレミスで運用していた社内システムを刷新。クラウド サービスである Microsoft 365 Business Premium を導入することで、自社の業態に合わせたデジタル ツールの管理・活用体制を構築し、効率的な働き方と顧客満足度の向上を実現しようとしています。

Nesta Resorts

行動制限の緩和や円安の影響により、国内のレジャー・アミューズメント業界は新型コロナウィルス感染症流行以前の活況を取り戻そうとしています。一方で、少子高齢化による市場規模の縮小や労働人口の減少が予想されるなか、レジャー・アミューズメント施設を運営する企業が成長を続けるためには、お客さまへの価値提供はもちろん、従業員生産性の向上が大きな鍵を握ります。

ネスタリゾート神戸は、兵庫県三木市にある「大自然の冒険テーマパーク」をコンセプトとしたレジャー施設です。甲子園球場約 60 個分(230 万平方メートル)に相当する広大な敷地に、40 種類ものアクティビティや自然のなかの天然温泉、幅広い用途で利用できる宿泊施設などを有し、訪れる人たちに都会では得られないリゾート体験を提供しています。

経営組織の変更にともない、クラウド型の管理システムを構築

同社ではもともと以前の親会社が所有していたオンプレミスサーバー上に構築した Active Directory によって、端末やユーザーの管理をおこなっていました。しかし、以前の親会社が経営から撤退するのに合わせてオンプレミス サーバーも撤去されることになったため、新たな管理システムを構築する必要が生じました。

「オンプレミス サーバーが撤去された当初は、グループワーク環境で管理していたのですが、端末ごとに使えるユーザーが限られていたり、すべての端末を手作業で設定する必要があったりするなど、大きな手間がかかっていました」と語るのは、株式会社ネスタリゾート神戸 情報システム課の今村 幸一 氏。
協力会社に相談したところ、ユーザー アカウントの管理のしやすさを優先するのであれば、クラウド型の Microsoft Entra ID (旧称:Azure Active Directory) がよいのではという提案を受け、そのプラットフォームとしてMicrosoft 365 Business Premium を選定しました。

Microsoft 365 Business Premium は、常に最新の Office アプリを利用でき、Microsoft 365 プランのなかでも高度なセキュリティ機能を兼ね備えたサブスクリプションサービスです。
「当社はアミューズメント施設の運用などデスクワーク以外の業務も多く、広い敷地に点在する施設間を移動しながら勤務するスタッフも多いため、ひとりが一台の PC を持って業務をおこなうというよりは、各施設に置かれた PC を共有する、もしくはモバイルデバイスを持ち歩くといった運用の方が現実的です。そこで、ひとつのアカウントで複数のデバイスが利用できる* Microsoft 365 Business Premium を導入することにしました」(今村氏)*5 台の PC または Mac、5 台のタブレット、5 台の電話に Office をインストールしてサインインできます。

Microsoft 365 Business Premium であれば、共有コンピューター ライセンス認証にすることで複数人がひとつの PC にログインできるため、限られた台数の PC を有効に活用できることも、同社の働き方にマッチしていたと言います。

簡単・安全な情報共有やメンテナンス コストの軽減を評価

常にさまざまなイベントが企画・開催されている同社では、複数のプロジェクトが同時に進行しているため社内はもとより、現在の親会社との情報共有をスムーズにおこなえる環境を整える必要がありました。株式会社ネスタリゾート神戸 管理本部長の末永 義尚 氏はこう語ります。

「従来のオンプレミスでの運用では、セキュリティ面で不安がありました。Microsoft 365 Business Premium で条件付きアクセスを設定しておけば、親会社の従業員も当社のテナントに安全にアクセスでき、Microsoft Teams や Microsoft SharePoint Online で簡単に情報を共有できます。機密性の高い情報には閲覧制限をかけることもできますし、安心して業務がおこなえると考えました」(末永氏)
クラウド型の Microsoft 365 Business Premium を選定した背景には、コスト面や運用面のメリットもあったと今村氏。「運用フェーズに入ればメンテナンスや設定の変更はマイクロソフト側でおこなわれるため、こちらで複雑な作業をする必要はありません。構築は少し大変かもしれませんが、その後はシステム運用・管理の手離れがよくなり、メンテナンス コストも削減できます。それに、新たにサーバーを設置しなくてもよいので、以前の親会社のサーバーが撤去されて自前のサーバーを持っていなかった当社にとっては、うってつけでした」(今村氏)

ただ、システム構築は経営組織の変更に合わせてなるべく迅速におこなう必要がありました。「協力会社が構築してくれた成果物の内容を理解した上で社内の運用に対応できるか検証する必要があるのですが、初めての経験ということもあり勉強しなければいけないことも多く、苦労しました」と今村氏。それでも、マイクロソフトが提供する情報などを参照しながら検証を進め、半年ほどで導入から構築まで終えることができました。

Microsoft 365 Business Premium で現場コミュニケーションや業務フローを変革

こうして導入された Microsoft 365 Business Premium によって、ネスタリゾート神戸の働き方は大きく変わろうとしています。

株式会社ネスタリゾート神戸 人事課の永山 郁 氏は「以前はスタッフ間の情報共有は電話やインカムを使った会話によることも多く、施設間や、現場とバックヤードとの情報共有がスムーズにいかないことも多かったのですが、今は Teams のチャットやメールで離れた場所にいる人ともすぐに連絡が取れますし、正確な情報伝達ができるようになりました」と語ります。
施設内のトラブルや天候の変化などの情報もタイムリーに伝達できるため、現場での的確な顧客対応など、サービスの向上につながっています。

また、永山氏が所属する人事課の業務に関しても大きな改善が見られました。社員研修時におこなう参加者向けアンケートは以前は手書きだったために、回答する参加者にとっても、回答を集めて情報を精査する人事課担当者にとっても大きな負担でした。Microsoft Forms に変更することで、参加者は簡単に入力ができ、人事課担当者はその日のうちにフィードバックを得られるため、研修内容の改善も迅速におこなえるようになりました。

さらに永山氏は、業務エラーの軽減についても、実体験をもってその導入効果を感じていると言います。「実は、ローカル環境に置いてあった大切な情報ファイルを誤って削除してしまったことがあったんです。気づいたときには「大変なことをしてしまった」と青ざめたのですが、SharePoint Online に残っていたデータから無事に復旧することができました。クラウドのありがたみを大いに感じた出来事でした」(永山氏)

今村氏によると、BCP(業務継続計画)対策においてもクラウドの強みが発揮されているといいます。

「当社は山間部にあるため、しばしば停電が起こります。従来のオンプレミスだと急に停電が起こった場合、故障のリスクや復旧に時間がかかり業務が停滞することもありました。クラウドであればモバイル Wi-Fi などを使えば平常時と変わらず業務をおこなうことができます。データを失うこともありませんから、万が一の際のバックアップ対策としても有効だと感じています」(今村氏)

従業員満足の先にある顧客満足を見据えた DX

Microsoft 365 Business Premium の導入によって、非常にいい形でデジタル化の第一歩を踏み出せたものの、まだ改善の余地があると言う末永氏。「移行後も使い慣れた Office をそのまま使えるので、従業員の間に大きな混乱はありませんでしたし、情報共有や業務の効率化という意味ではいいスタートを切れたと思います。ただ、導入を急いだことで、従業員によって浸透度に格差が生まれていると感じています」(末永氏)。今村氏も、「まだ Teams や SharePoint Online を使いこなせておらず、口頭でのコミュニケーションに頼りがちだったり、データでエビデンスを残す意識が足りなかったりする従業員も散見されます」と同様の課題を感じているとし、今後の方針を次のように語ります。
「Microsoft 365 Business Premium をより有効に活用して働き方改革を進めるには、ツールを導入するだけではなく、使いこなせない人を置き去りにしないことが大切だと考えています。情報リテラシーの啓蒙も含めて、もっと社内への浸透を図りたいのですが、社内のリソースだけでは限界があるので、マイクロソフトさんにはぜひ下支えをお願いしたいと思っています」(今村氏)

オンプレミスからの脱却も道半ばであり、以前から利用しているオンプレミスサーバー上の NAS(Network Attached Storage)に置いている社内の共有フォルダーを、なるべく早く SharePoint Online に統合したいと語る今村氏。「オンプレミスだと安全性や可変性に不安がありますからね」と、クラウドのメリットを存分に生かしたい考えを示します。

そして最後に、「Microsoft 365 Business Premium を導入したことで、DX の遅れていた運営業務を、ある程度効率化できたと感じています。効率化で浮いたリソースを使って、よりお客さまにご満足いただけるよう、サービスの向上を図っていきたいと思います」と末永氏。同社の DX 計画は、従業員の満足度だけでなく顧客満足度の向上を見据えています。

レジャー・アミューズメント業界では、サービスの改善がお客さまの喜びに直結し、その喜びの表情が従業員のやりがいにつながります。デジタルの力を存分に活用してその幸運なループを補完しようとするネスタリゾート神戸の働き方改革は、「もっとお客さまの笑顔を見たい」という従業員の皆さんの熱意によって、これから先もさらに力強く推し進められていくことでしょう。

“従来のオンプレミスでの運用では、セキュリティ面で不安がありました。Microsoft 365 Business Premium で条件付きアクセスを設定しておけば、親会社の従業員も当社のテナントに安全にアクセスでき、Microsoft Teams や Microsoft SharePoint Online で簡単に情報を共有できます。機密性の高い情報には閲覧制限をかけることもできますし、安心して業務がおこなえると考えました”

末永 義尚 氏, 管理本部長, 株式会社ネスタリゾート神戸

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